MENU

薩摩切子の伝統を追及しつつ、新しい独創的な作品を造る「薩摩びーどろ工芸」

目を惹きつけられ、独特の魅力を放つ、薩摩切子。
こちらは2色の色ガラスを重ね合わせた「二重被せ(にじゅうぎせ)」と名付けられた作品です。

薩摩切子の伝統を追及しつつ、新しい独創的な作品を造る、薩摩びーどろ工芸株式会社にて
今から6年ほど前の2014年頃から定番で制作がはじまりました。

二重被せは、色を2層に被せて作ります。
現在、二重被せは(緑/瑠璃)と(瑠璃/金赤)の2色展開。
通常の切子は外側が色ガラスで内側が透明の2層ですが、
二重被せ(緑/瑠璃)の場合は一番外側が瑠璃、緑、透明の順でガラスが3層になります。

目次

薩摩切子とは

江戸末期に薩摩藩で造られた切子ガラスです。
クリスタルガラスを使用し、無色の生地の表面に色ガラスを約1mm〜2mm程度溶着(色被せ)させます。
その色被せガラスにカット(切子)を施し磨き上げた製品を薩摩切子と言います。
「薩摩切子」は、被せた色が厚いため、カット、研磨された時にできますボカシ(色ガラスとクリアガラスの間のグラデーション)が特徴です。
また、2006年には薩摩びーどろ工芸株式会社オリジナル作品として「薩摩黒切子」が誕生しました。
黒色ガラスは厚みがあり、全体を均一にすることが難しい上に、黒はまったく光を通さないため、カットにもより熟練した技術が必要となります。
これ以外にも、江戸時代に作られていた透明の切子の風合を再現した、「古式」や2枚の色ガラスを重ね合わせた「二重被せ(にじゅうぎせ)」など、復元品だけにこだわらず現代の感覚を取り入れたオリジナル作品も数多く手がけています。

二重被せ 片口/ミニ猪口

薩摩切子の製造工程

工程1-溶解

工程2-色被せ

工程3-成形

工程4-徐冷

工程5-割付

工程6-カット

工程7-磨き

工程8-検査

薩摩切子の歴史

薩摩藩10代藩主 島津斉興が1846年に製薬館を創設し、医薬品の製造に着手したが、薬品の強い酸に耐え得るガラス器の必要に迫られ、江戸より硝子師(びーどろし)四本亀次郎を招聘し、製造し始めたのが発端です。

そして、1851年 島津斉彬が薩摩藩11代藩主に就任したことを機に、ガラス製造の目的が色被せ切子を作り出すことに変わり、「紅ガラス」の色出しに成功、薩摩ビードロの名を高らしめました。 その後ガラス窯は磯の集成館に移され、ガラスの製造は切子という技法と共に盛大を極めましたが、斉彬の急逝により縮小、更に1863年 薩英戦争にてガラス工場も灰燼に帰しました。

その後、約120年を経た1985年(昭和60年)に斉彬ゆかりの磯の地で再び薩摩切子の復刻が始まり、現在、薩摩郡さつま町の薩摩びーどろ工芸株式会社では、当時の名品の数々や、現代のライフスタイルに合わせた薩摩切子を製作しています。

二重被せ 格子オールド

カラー 瑠璃/金赤(左)
清流の淵に咲く藤の花をイメージして表現しています。
深みのある青の色合いと上品な赤色の色っぽさは大人の特別な時間を演出します。

カラー 瑠璃/緑 (右)
清流の青と竹林の緑をイメージし、絶妙な色合いと繊細さを表現しています。
清らかな青色と新緑の緑色は時間(とき)を問わず色々な表情を演出します。

宝石のように輝き、魅力的な薩摩切子。
何気ない日常に、薩摩切子を取り入れることで今日が特別な日のように感じます。
お気に入りの薩摩切子と特別な時間を過ごしませんか?

薩摩びーどろ工芸株式会社

住所:〒895-2203
鹿児島県薩摩郡さつま町永野5665-5

TEL:0996-58-0141

HP:https://www.satuma-vidro.co.jp

Instagram:@satsumakiriko.japan

@satuma.vidro

Online Store:https://cole-selection.online/collections/satuma-vidro

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次