こちらは「青銅塗り」を取り入れた漆のお椀です。
マットな質感と、落ち着くグリーンのカラーに癒される器。

 

これからの秋の食材を引き立ててくれるでしょう。

 

青銅塗りを取り入れた漆のお椀を作られているのは、
金沢で活動をされている漆作家 長屋桃子さん。
変わり塗りのお椀や釣り道具のルアーなどを漆で製作されています。

 

長屋桃子さんに作品への想いについてお伺いしました。

 

作品への想い

まず工芸作品として「使える」という条件を満たす作品を作ること。

 

鑑賞用として成立する工芸品もありますが、私は人の生活の中に寄り添うモノヅクリをしていきたいと考えているので、実際に触れられて使用されて、壊れたら修理できるということを心がけて制作しています。

 

漆には変わり塗りと呼ばれる、多様な表現ができる装飾技法があります。
その、変わり塗りの一つの「青銅塗り」を取り入れた器を作っています。

 

青銅塗り (せいどうぬり)とは?

青銅塗りとは「変わり塗り」の一種で、その名の通り漆を青銅に似たてる技法です。

 

漆の装飾にはこのように何かに見立てる技法がいくつかあって、「竹塗り」や「鉄錆塗り」など、漆でありながら全く別の素材に見えるように装飾する遊び心のようなものがあります。
これは、その昔 漆が武士の刀の鞘や鎧などに塗られ、その豪華さや珍しさをこぞって競うための一助になっていたという経緯があります。

 

青銅塗りという名前ではありますが、素材に青銅や金属などは一切使っておらず、テクスチャと色だけで青銅のように見せています。

 

一見重そうに見えて持ったら軽い、というギャップが面白い加飾方法です。

 

普段は漆の器はコーディネートをするのに迷われる方でも、モダンでおしゃれな青銅塗りの器から取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

 

漆作家になるきっかけ

もともと木が好きで、木工を勉強したいと思い美術大学に進学しました。
あらゆる授業の中で漆と出会い、それまでの漆のイメージが一新される授業内容に衝撃を受け、一気に漆の魅力に引き込まれました。
それ以来、ずっと漆に魅了され続けています。

 

長屋桃子さんは、もともとオーソドックスなお椀などを作る傍らで、変わり塗りを応用して他とは違うお椀を作ることをメインに制作をしてきました。

 

百以上ある変わり塗りの技法の中で、青銅塗りを用いてお椀を作っている人はいなく、実験的に作っていたところ、こちらの素敵なお椀が誕生したのです。

 

 

高台がスリムな作りなので上品に見えますが
華やかすぎず、日常で使いやすいお椀。

 

長屋桃子さんは青銅塗りの器以外にも漆の器を作らております。
また、漆で作ったルアーは実際に使うことができるのだそうです。
Online Storeからチェックしてくださいね。

 

 

今回、お椀の中に盛り付けたのは、麻布十番 椀もなか 花一会 のお茶漬け「茎わさび」
和風のカトラリーは、こくたんみんみ 山崎明さんのスプーンです。

 

 

長屋桃子

1985 島根県松江市生まれ
2005 金沢美術工芸大学 美術工芸学部 工芸学科 漆木工専攻 入学
2007 美大祭コンペ 箔会賞 受賞
2008 高岡クラフトコンペ 入選
2011 金沢美術工芸大学 美術工芸研究科 修了
2011 グループ展「4人展ー自速じそくー」(東京・アートコンプレックスセンター)
2011 初個展「長屋桃子と漆のうつわ―しましま・ぐるぐる・てんてん展―」(大阪・山木美術)
2012 個展「長屋桃子と漆の器展」(東京・谷中ふらここ)
2013 個展「長屋桃子展」(大阪・山木美術)
2015 個展

 

 

長屋桃子

Instagram:@momoko_nagaya

Online Store:https://urushiwsn.base.ec

 

 

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