location:西海陶器/photo:COLE

 

産地

長崎県東彼杵郡波佐見町とその周辺地域

 

 

特徴

波佐見焼とは

生産は、成形、型起こし、釉薬、窯焼きとそれぞれの工程が分業
高い技術と生産力で、大量生産が可能であり生産量が日本一

 

素地
・天草陶石を原料とした磁器
・白磁と透明感のある呉須の藍色が美しい

 

釉薬
・器の表面をガラス質で覆うために、釉薬はムラなくかけている

 

焼成
・1300度の高温で焼成されるため、硬く丈夫で耐久性がある

 

技法
・決まった技法はなく、手ろくろ、手ひねり、型打ち、袋流し等の技法を使い手描きやプリントをした柄もある

 

バリエーション
・伝統的なものからモダンなものまで、幅広い製品があり価格も手頃

 

波佐見焼の有名な器

1.くらわんか碗
日常食器のはじまり
江戸時代の重要な交通手段であった三十石船にて
船へ近づき「餅くらわんか、酒くらわんか」という掛け声とともにお酒や食べ物が売られた際の器
江戸時代の遺跡から波佐見焼が出土している

 

2.コンプラ瓶
幕末頃、酒や醤油が詰められて出島からヨーロッパなどに輸出されていた器
語源は仲買人を意味するポルトガル語

 

3.ワレニッカ食器
1987年に開発された割れにくい給食用の食器
最初は町内の小学校のみだったが
給食の普及に伴って県外の学校や病院へも出荷され、全国で使われるようになった
強化磁器のルーツとも言われている

 

歴史

慶長年間、藩主大村氏が朝鮮から連れ帰った陶工に始まりで、翌年から焼物作りは始まりました。
開窯当初は陶器を作っていましたが、良質の磁器の原料が発見されてから染付や青磁を中心とした磁器作りへと移行しました。
江戸時代後期には、染付での生産量が日本一となり
それまでは手の届かなかった庶民にも日常使いの器として磁器が広がります。
明治時代の幕開けと共に藩の後ろ盾を失った波佐見焼は在亡の危機を迎えますが
組合を結合するなどして危機を乗り越えてい行きます。
昭和時代には現在に続く定番の人気柄や、復刻されるデザインなど全国的な数々のヒット商品が生まれました。
近年、デザインと機能を追求し、若手デザイナーによるデザイン性の高い商品や
シンプルで普段使いのしやすい商品が若い女性から人気を集めています。
江戸時代は伊万里港より船積みされていたため伊万里焼として、
明治になってからは、有田焼の産地である佐賀県有田町からも近いことから有田駅から出荷されており、長い間有田焼として流通。
昨今、産地表示の厳格化がされたことによって、波佐見焼の名前で流通するようになりました。

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